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九州圏内に菓子原料を供給する「小城製粉」、「粉だけでなく情報も届けます」

薩摩川内市にある和菓子原料の米粉や山芋などを製造する「小城製粉」は、自らも和菓子店を経営しながら、消費者の好みなどを把握、販売先の和菓子店にいち早く情報を伝える。
単なる商品販売ではなく、付加価値としての情報もあわせて提供している。

小城製粉

九州新幹線の駅がある鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市。
鹿児島中央駅からわずか13分あまり。地元の人たちの時間と距離のものさしは大きく変わった。
鹿児島へ通勤通学、あるいは商談買い物に出かけるには本当に便利になった。
この地から情報を発信し、九州一円に届けたいと考える企業にとって、大きなチャンスがやってきた。
小城製粉。
創業から63年、九州各地の菓子店を対象に和菓子の原材料、主に米粉を販売している製粉メーカーだ。
ただ小城年久社長は、「うちは単なる粉の営業をしているわけではなく提案企業なのです」と語る。

「お客様である菓子店に、こんな商品を売り出したら売れますよという新商品を提案したり、これまである商品に対してもさらに味や包装、ネーミングなどもっと販売が伸びる商品改善のきっかけになるような提案をしていることが単なる製粉会社ではないゆえんだと自負しています。なぜそんなことができるか、それは私たち自身もまた和菓子店を経営しているからなのです」
戦後の初めに小城製粉を創業した小城勇一が結婚した妻の実家が「のせ菓子舗」で、いまも小城製粉の敷地に隣接する場所で菓子業を営んでいる。

小城製粉がいう「お客様の付加価値作りのお手伝い」は提案営業以外、製造、商品管理、開発、販売先開拓にも及ぶ。
「よい粉作りのポイントは「乾燥」にある」と小城さんは言う。
「当社では、熱風機による強制的な乾燥ではなく、お米の味を損なわない自然に近い温度で手間暇を掛けて乾燥しています。手間暇もお客様の付加価値作りのお手伝いだと思います」
製造された製品は低温倉庫で保管される。倉庫は揚圧された環境で絶えずクリーンな空気が入れ替わる仕組みになっている。商品を保管するラックは移動式で、入出庫の作業や先入れ先出しの管理がし易くなっている。
さらに小城製粉の商品開発は、顧客が求める粉の開発に留まらず、依頼のあった菓子の開発も行っております。開発した菓子に関しては商品化までの工程のテストなどのサポートもしている。
粉を供給し、菓子作りのノウハウを提供してもそれが最終的に売れなければ菓子屋も利益にならないし、小城製粉の粉も売れないことになる。そこで大事なのは販売先開拓ということになる。
小城製粉では菓子店に、商品にあった顧客を紹介したり、さらには菓子店が製造した菓子の販売を手伝ったり、売り先を探して紹介したりなど販路開拓の手伝いまで行っている。

言ってみれば原料提供メーカーという枠組みを飛び出し、菓子の販売コンサルタント、販売代行サービスといった役割までになっているわけだ。
「だから得意先は九州内に限っています。ただ商品の搬送だけなら遠くにでも運ぶことは可能ですが、これだけ密なお付き合いをしようと思えばやはりエリアを限って深めてゆくことしかできません」
「顧客との信頼関係を深める経営」は地方で成功している企業の共通点であると言える。
大都市のように次々に顧客が現れるという前提がないからこそ目の届く範囲にいる顧客を大切にしようとする気持ちが育まれるのだと感じた。

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