
タイのジャングルで行われるクロスカントリーラリーに毎年挑戦、年々成績を向上させている森川金也さん。
そのレースで培った経験でカスタマイズした販売車両はいわば「フォーズファクトリー」でしか買えないオリジナル商品だという。
移動の道具ではなく夢の商品として売る喜びを取材した。
タイのジャングルや湿原を疾走する4輪駆動車。
時にはクルマがひっくり返り、ケガをすることもある。
アジア・クロスカントリー・ラリー。
この7日間に及ぶ過酷なレースに8年前から挑んでいるのが、熊本県宇城市の自動車販売業「フォーズファクトリー」社長の森川金也さんだ。
「このレースに出てこれまで最高の成績は4位ですが、完走は8回になります。
とても自信がつきましたし、私にとって誇りになっています。地元のマスコミからもたびたび取り上げられますし、店にいらっしゃるお客様から毎年多大のご支援も頂いています。レースで培った技術をお客様の愛車にフィードバックして、安心・安全で快適な車の提供させていただいています」
「フォーズファクトリー」はとくに4輪駆動車の新車・中古車の販売、なかでも顧客ニーズに合わせて車をチューニングすることを得意としている。
「このチューニングにレースの経験が役に立つのです。例えば、ブレーキひとつ取っても、車種によっては効きが悪く女性の力では十分な制動が得られないことがあります。そうしたブレーキの効きを改善するなど、車のチューニングに特に必要な、エンジン・ミッション、ブレーキ・サスペンションを徹底的にチェックしてお客様の幅広いニーズお答えできるようにしていますが、悪路を走った経験が生きます」
実は森川さんの店にとって最も大切なお客さんは団塊の世代なのだという。
「キャンピングカーを自分の独自仕様にカスタマイズしてほしいというような希望のお客さんが増えています。定年退職後全国を回りたいというような方がわざわざ遠くからうちを探していらっしゃるんです。一人で、あるいは奥さんと一緒に日程を考えず全国を巡りたい。ベッドやキッチンを備え付けたキャンピングカーです。ただ走ればいいというクルマではありませんから、ある程度の金額になります。時間とお金をかけて人生を楽しもうという人たちに、私の経験が役に立てば嬉しいと思います」
最近では、軽自動車を改造したキャンピングカーもリーズナブルな価格で発売されているそうだ。
クルマを移動の道具と考えるのではなく、人生を楽しむパートナーと考える定年族。
それはレースを楽しむ森川さんとどこか通じ合うものがあるようだ。