
三河屋の基幹店、「BIG LIVE小牧店」は、2万坪の敷地にユニクロやカーマホームセンターなども誘致したショッピングセンターの中にある。
倉庫型の店舗は、豊富な品ぞろえと、活気のある対面コーナーによる精肉、鮮魚売り場で買い物客の人気を集める。
大手全国チェーン不振の中で、元気なスーパーを紹介する。
開店と同時に待ち兼ねたお客さんが肉売り場に走り寄る。
わざわざ肉を買うためにやってきた人たちだから、おいしそうな牛肉をたくさん買い求める。
すき焼き、ステーキ、バーベキュー。
まず肉から買い物が始まれば、当然顧客単価は高くなる。
「とくに日曜日は家族で買い物にみえます。お父さんが一緒だとよい肉をたくさん買う傾向があり、平日よりも購買金額は跳ね上がります」
顧客一人当たりレジ単価が平均5000円を超えるという高収益スーパーが愛知県小牧市に本拠を置く三河屋である。
三河屋は、もともと肉のディスカウンター「びっくり市」からスタートした。
「びっくり市の名前が、現在の大型店ビッグリブという名前に転じました。ビッグリブが5店、それより小型の店パワーズが11店、そして住宅街にある小型SM三河屋が4店を愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県に展開しています」
社長の佐藤伸宏さんはこう語る。
本社も兼ねる小牧市のビッグリブに行ってみた。
2万坪の広大な敷地に倉庫型の店舗面積800坪の大型店だ。
「駐車スペースは700台あります。またうちがデベロッパーとして敷地の中にテナントを誘致しました。ユニクロ、カーマホームセンター、ダイソーなどが入り、ショッピングセンターとしての集客力を高めています」
ビッグリブはワンフロアーの広大な店舗だが、さらにその建物の入り口外には多数のテントを張って野菜や果物、清涼飲料水、乾物などを販売している。
日曜日の朝市もここで行うが、「肉のびっくり市」以来こうした店の賑やかしはこの店の名物だ。
年末の24時間オールナイト販売も地域に浸透している。
店内に入ると、延々と続く精肉売り場の広さに驚かされる。
国産牛を中心に、豚肉、鶏肉そしてハムやソーセージも品数の豊富さは他店の追随を許さない。
とくに精肉売り場は、販売員が顧客動線に立ち、前側が開くショーケースを使って注文に応じて肉を量り売りする販売方法を取っている。
パック詰めを並べるだけの売り場に比べて新鮮感の演出にすぐれ、活気も生まれている。
三河屋グループは、地方のスーパーながら独自商品を多数持っているのも特徴だ。
グループ会社「壮謙」がプライベートブランド商品を開発している。
「菓子や調味料、パンにヨーグルトなどアイテム数は100あまりになります。当社のプライベートブランドは単に安売りのためのものではなく、大手メーカーがつくらないようなすきまのニーズを埋めるというコンセプトのもとに開発したもので商品の品質でお客様に評価されています。特にバナジウム天然水や長野産リンゴ100パーセントジュースなどは人気を集めています」
佐藤さんはこう説明する。
年商230億の三河屋グループは、地元の支持を固め、飛躍期に入ろうとしている。