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時代のニーズを包む食品包装材を提案「アクタ」

スタイリッシュエコ、アクタのキャッチフレーズがこれだ。
単なる節約にとどまらず、お洒落に、スマートなエコこそ現代の消費者意識にあっているというわけだ。
新型弁当箱が好調、提案型企業への脱皮に成功した。

アクタ

東京吉祥寺の駅ビル「アトレ」にある惣菜・弁当店「梅の花PLUS」。
ここで使われている容器は少し変わっている。
お客が購入した弁当を食べた後、容器の食品に直接触れる部分だけを捨てて、外枠をリユースすることを呼びかけているのだ。
「店のコンセプトに自然に優しい店ということを掲げているので、この容器を採用しました。初期の導入コストはアップしましたが、容器のリユースの意味をお客さんに説明したり、外枠を後から持ってきて頂いたりするので販売チャンスが増え、増収につながっていると分析しています」
三井田浩二店長はこう語る。

「e-スタイルランチボックス」と呼ぶこの再利用できる弁当容器を生産しているのが福岡県古賀市にある「アクタ」だ。
「弁当ブームもあって、家庭でつくる弁当にもこの『e-スタイルランチボックス』を利用する方が増えています。スーパーの食品売り場などで販売していますが、上手にエコライフを楽しもうと言う発想が近年消費者の皆さんの間に芽生えてきているような気がしています。おしゃれなエコというべき新しい考え方という意味で、『スタイリッシュエコ』と名付けて、こうした商品群を増やしていきたいと考えています」
「アクタ」の柴田伊智郎社長はこう語る。

「アクタ」はもともと、博多の伝統工芸である博多曲物や折箱の製造を家業としてきた。
昭和30年に法人化し、先代社長の柴田伊勢雄さんがプラスチック製容器の加工の容易さや、衛生面での優位性に目をつけ、昭和38年にPSPトレー加工技術をいち早く導入した。
その後、接着剤を使わない熱処理加工で仕切を一体成形する容器がコンビニの弁当用に採用されたことで広く普及し、業績は拡大した。
しかし、アクタに転機が訪れる。
「2006年をピークに売上の伸びにこだわらず、その変わり利益の出る体質への転換をはかったのです。圧倒的な売上構成だったコンビニ向けの容器の出荷を抑え、駅ビルや百貨店などで販売する食品メーカー向け、惣菜仕出し業向けの弁当容器の生産に比重を移したのです」
柴田社長の狙いは当たり、「利益なき繁忙からの脱却」に成功した。

1995年、博多からクルマで30分ほどの福岡県古賀市の福岡食品工業団地内に約18,000uの敷地に本社工場を建設、近代的な設備でプラスチック原料のペレットから、シート、製品に至まで一貫生産し、端材における再利用まで、無駄のない生産体制を確立している。
食材容器で培った技術を他の分野にも応用しようという試みにも熱心に取り組んでいる。

「展示会や店頭ディスプレイなどで一般に使用されている掲示ボードはこれまで使用後すべて捨てられる運命でした。プラスティック樹脂素材に文字や写真を施した紙の素材を接着材で貼り合わせているためリサイクルが難しかったからです。そこで、本体のプラスティック樹脂にそのまま文字や写真を印刷し、使用後に再生可能なボード『Recoボード』を商品化しました。一枚だけでなく、大型の展示会で使われる何百枚ものボードをすべて『Recoボード』にすれば、大量の廃棄物を出さなくてすみます。最近は環境問題をテーマにしたイベントが多いですが、そこから大量の廃棄物が出るという矛盾の解消にもなるわけです」
柴田社長は『Recoボード』の将来性に自信を示す。

「アクタ」の名前の由来は、「ACCORD=調和」「CREATIVE=独創性」「TRY=挑戦」「ACTIVE=活気」の頭文字をとったという。
時代の変化とともに、様々なモノづくりにチャレンジしてきた。
「活気」ある社員のアイデアが「調和」して、社会のニーズをとらえ、「独創性」を発揮し、「挑戦」を続けてゆく、そんな意欲を感じた。

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