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西村晃の伝言板

2025-06-29

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コロナの恐怖

コロナの恐怖



2020年2月、私は横浜に暮らしていた。ダイヤモンドプリンセス号の乗客が船に閉じ込められたあのコロナの惨劇を間近に見て、恐怖にかられた。

横浜市内の病院は感染者受け入れで大騒ぎになったのだ。なにしろ国立横浜医療センターで心筋梗塞のバイパス手術をしてから一年もたっていなかった。基礎疾患のある身として密のない生活の地へと脱出する必要があった。緊急事態宣言下で移住を決断、夏に群馬に家探しに来て、秋には前橋への移住を実現した。



今回出版する「短歌で詠むニッポン」では、コロナの5年をテーマにあえて一章つくり、当時の世の中を観察して作った短歌も紹介している。



★あるかなきか分からぬまま並ぶ開店前マスク求めて長蛇の列

★道ふさぎ桜見るなと戒厳令万葉以来前代未聞

★テレワーク人も歩かぬ摩天楼オフィスビルよ卒塔婆のごとし



今上映中の映画「フロントライン」はこのクルーズ船乗客救出物語だ。

大スペクタクルもないのに2時間半飽きさせない名作だ。

クルーズ船に果敢に入り、感染者を病院に移送する医師や看護師の戦い、家族も含め風評被害と戦い仲間内に感染者も出しながらそれでも使命感で邁進する姿は感動的だ。

朝8時半上映開始のこの映画を家から10分足らずのシネコンで見られるのも前橋移住のメリット。とかく地方に暮らすと文化の接点が乏しくなるというが、庭のようなところにあるショッピングセンターには紀伊國屋書店もあるし、前橋や高崎で行われるコンサートも多く首都圏に暮らした時以上に出かけている。



お陰様でコロナに一度も感染せず、東京や横浜よりスムーズにワクチン接種もでき、三密も回避できた移住のありがたみもこの本で味わっていただけたらと思う。