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西村晃の伝言板

2025-10-25

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ようやく船出

ようやく船出

今週は初の女性総理大臣が登場し、内閣が発足した。

新内閣を好感して株価が上昇するなど政治経済に大きな動きがあった。

参議院選挙が終わって3か月、停滞していた日本がようやく動き出した。新内閣の発足は全般に好感を持って受け入れられたようだ。

読売新聞社の世論調査(21、22日)によると、内閣支持率は71%で、発足時では石破内閣の51%を大きく上回った。

高市氏といえば、選択的夫婦別姓に慎重な姿勢を示したり、強硬な外国人政策を訴えたりするタカ派として知られ、保守強硬層の支持を得てきた。 新政権では高市カラーが前面に出るに違いないと思われていたが、 ふたを開けると総裁選を戦った小泉進次郎氏、林芳正氏、茂木敏充氏をそれぞれ防衛相、総務相、外相と重要閣僚に起用した。経済産業相に就任した赤沢亮正氏を含め、4人が石破茂前政権からの横滑りとなり、初入閣の閣僚10人はほとんどが副大臣経験者だった。 顔ぶれを見るとまずは「安全運転」という気がする。元大蔵官僚の片山さつき氏を財務相に、長く公明党が担ってきた国土交通相には建設畑の金子恭之氏を起用するなど“適材適所”とも言える。自民党の裏金問題に関与した議員は入閣させなかった。 裏金問題について、『人事に影響はない』と高市氏は就任記者会見で言いながら、実は世間の声をかなり気にしていたようだ。裏金議員を閣僚に起用すれば野党の猛反発は必至、組閣翌日に裏金問題に関与した旧安倍派所属の議員7人が副大臣・政務官に起用、野党側が批判を強めることも予想されるが、これを国会で高市氏がどう対応するか最初の関門となりそうだ。

施政方針演説の後、ASEAN首脳会議、トランプ来日など重要日程目白押し。まずはともかく「働いて、働いて、働いて」3か月の政治空白を取り戻して欲しい。